こんにちは、TAZNです。
みなさんの問題に「タロットで向き合う」シリーズ、15回目です。
今回お寄せ頂いた問題は、
集中力がなく何も手がつけられません。頭の中に常にもやというか壁がかかっている感じで、そこから動き出せません。どうしたらよいですか?
です。
集中力がなく何も手がつけられない問題
参加者のみなさんからも、
「ほぼ自分もこの状態」
「特に暑いのもあって何も手が付けられない」
という共感の声がありました。
集中できない問題には頭を悩まされている人は多いようです。
「もや」や「壁」の正体を探る
まず、集中力を妨げる「もや」や「壁」とはどういうものなのか、話し合ってみました。
やりたいこと・やるべきことが複数あり、どれから手をつけていいかわからない状態
一つのことに取り組んでいても、他のことが気になってしまう状態
選択肢が多すぎて集中が分散されてしまうのでは、という意見です。
まさにカップの7の絵ように、雲の中にたくさんのカップが浮かんでいて、どれを選べばいいかわからない。
集中力が出ないのは、自分の問題と感じやすいです。なにもできない自分への焦りや自己否定が、さらに行動を阻害することもありえます。
しかし自身の集中力の問題ではなく、「選択肢が多すぎる」という問題に置き換えてみるのはどうでしょう。
そうであれば、選択肢を整理していくことで、行動に結びつけられるかもしれません。
カップの7を整理せよ!ワーク
今回は、この問題をカップの7のカードに象徴させ、それを解決するワークを考案しました。
集中力が出ないときにやってみてください。
まず、あなたのデッキからカップの7を取り出し、表にして場に置くことから始めます。これはあなたの集中力を乱す、選択肢の多さを示すカードです。
(ウェイト=スミス版でなくても、あなたの好きなデッキでどうぞ! もしあなたのデッキでもっと「頭の中のモヤモヤ」を象徴しているカードがあれば、カップの7以外でも構いません)
このカードはワークの終わりまで、ずっと場に置いたままにして使いません。
1️⃣ やることをリストアップしよう
紙とペンを用意し、やりたいこと・やるべきことをリストアップします。
緊急性や重要性にかかわらず、気になっていることを書き出しましょう。
カップの7に合わせて、ひとまず思いついた順に7つ程度、書き出しましょう。
それより多かったり少なかったりしても構いません。
2️⃣「うまくやってくれそう」カードを選ぼう
デッキのカードを表にして広げ、それぞれのやることにカードを1枚ずつ選びます。
「もしこのカードが私の代わりにこれをやってくれるとしたら、うまくやれそう!」と思えるカードを探しましょう。
あるいは、「これを成し遂げた後のよい結果」を示すカードや、「それを格好良くこなしている私の姿」をイメージできるカードでもいいです。
書き出したすべての「やること」に、カードを1枚ずつ選んでください。
注意点:現状の混乱や、困難な気分を表すカードは選ばないように!
例:
NISAを解約しなきゃ → ペンタクルのキング(よりよいお金の運用をする姿)
占いグッズの整理 → カップの9(きれいに並べて満足している様子)
占いイベントのメニュー作成 → 恋人たち(お客さんとの良い関係ができる)
楽器の練習 → ペンタクルの8(継続的な努力)
読書 → 女教皇(知識への探究)
積ん読本の整理 → ソードのキング(知識の整理)
参加者さんからは、「めんどうくさいと思っていたことでも、カードにしてみると実は楽しいことなのでは、と捉え直せた」という声もありました。そんな感じで、なるべくポジティブなカードを選びましょう。
3️⃣ カードを並び替えよう
選んだカードを、左から「やらなかったら大変なことになる順」に並べましょう。
責任の重さや緊急性、重要度などが見えてきます。
次に、カードを左から「私がやりたい順」に並べ替えます。
義務や責任を無視して、純粋に自分の気持ちでどうぞ。
この段階で、「実はどれもそんなに重要じゃない」とか、「どれも私がやりたいことじゃない」と気づくかもしれません。あるいは「全部人のためのことだ」とか「責任を感じているものばかりだ」とわかったり。
この並び替えは、「実行する順番を決めて計画を立てる」ためのものではありません。
これらが自分にとってどんな意味を持っているのか、別の角度から見直し、発見をしていくための作業です。
4️⃣ 一枚だけ選ぼう
選んだカードの中から、もし最初に実行するならこれ、と思うものを一枚だけ選びます。緊急度に関わらず、「やりやすそうなもの」にしてください。
リストの中のどれか一つに手をつけられれば、そこからエンジンがかかって次のこともできるかもしれません。
そうでなくても、一つのことができた自分を褒めてあげられます。
あとで実際にやるか、やらないかは置いておいて、「一番これならやりやすそう」と選んでください。
あるいは、「全部できない! ムリ! 選べない!」もアリです。その場合は、選んだカードをまとめてシャッフルし、1枚だけランダムに引きましょう。
5️⃣ 力付けてくれる言葉を考えよう
そして、選ばれた1枚のカードの絵柄から、あなたの行動を応援し、力付けてくれる言葉を作ります。
そのカードをどんな「やること」のために選んだかは、一旦忘れて構いません。
カードを見つめ、カードがどんなパワーを持っているか考えてください。「このカードにはこういうことをする力があるなあ」と感じるパワーです。
そして、それを使って「私には○○するパワーがある」という形の文章を作ってみましょう。
注意点:ついつい、「〇〇しなさい」「〇〇しなきゃ」という命令形の言葉が浮かんでしまうこともあります。でも意識して、「私には〇〇するパワーがあるんだ!」というポジティブな言葉を作りましょう。
例:
ソードのキング
パワー:整理できる力、体系立てる力
言葉:「私には物事を整理し、体系立てる力がある」
女教皇
パワー:静かな場所で集中する力、叡智を学ぶ力、読み解く力
言葉:「私には静かな環境で集中し、深く学ぶ力があります」
ソードのエース
パワー:スタートを切る力、頭で考える力
言葉:「私には新しいことをスタートさせる力があるんだ!」
そして、場に置かれていたカップの7を裏返しながら、その言葉を声に出して唱えます。
ワークはこれで終わりです。
このあと、「これをやる」と決めた一つをやってもいいし、やらなくても構いません。
リストを見返して少しでも整理ができたり、なにか発見があれば、それで十分です。
まとめ
「集中力がなくてなにもできない」と感じる時、実際には選択肢が多すぎて混乱している状態かもしれません。
このワークの目的は、やるべきことの完璧な計画を立てることでも、優先順位を付けることでもありません。
自分を取り巻く選択肢を整理し、それらが一体どんなものなのかを見つめ直すため。またそれぞれに対しての自分の気持ちを再確認するためのものです。
そして、何か一つでも(選択肢の整理だけでも)一歩を踏み出すことで、「何もできない」という自己否定を終わらせるのが目的なのです。
今回もタロットサークルのみなさんとの話し合いでワークが生まれました。
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