こんにちは、TAZNです。
今回は、みなさんからお寄せいただいた問題に、タロットでどう向き合えばいいのか考えていきます。
自分より周りを優先してしまう問題
寄せられた問題はこちら。
・他人軸で生きてしまう性格を自分軸に切り替えたい。
・自分の問題なのに環境や周りのことを考えて答えを出してしまいます。自分の満足する方ややりたいことを無視してしまいます。
・本当の自分の願望を見つけることが難しいです。ぱっと思いつくものはどうしても他人軸なものが多いです。
3名の方からのものですが、「自分を後回しにし、周りを優先させてしまう」のが共通点のようです。
この問題に対処するタロットワークを、タロットサークルのメンバーさんと一緒に考えてみました。
自分の主体を見つけて磨くタロットワーク
デッキをシャッフルし、4枚のカードを引きます。
逆位置は取りません。もし逆さのカードがあれば正位置に直します。
引いたカードをすべて表にして、じっくり眺めてみましょう。
これからあなたは、3つのテーマにふさわしいカードを1枚ずつ、計3枚選びます。
そして選んだカードがどんな風にそのテーマを表現しているか、あなたの言葉で説明しましょう。
もしテーマからズレてきても、あなたの中から言葉が出てきたらどんどん語ってみてください。
あとから見返せるよう、メモに書いたり録音するのがオススメです。
※もしテーマにふさわしいカードが見当たらなければ、いつでも何度でも新たな4枚を引き直してください。
※各テーマにつき1枚を選びます。ただ、複数枚のカードがしっくり来るならそれらを使って言葉にして構いません。
※他のテーマで選んだのと同じカードがしっくりくるなら、重複してもOKです。でも、言葉にするときは新しい言葉で説明しましょう。
・テーマ①「私が自分を優先できない原因」カード
最初に選ぶのは、「私が自分を優先できない原因」を示していると感じるカードです。
自分を出せなかったり、後回しにしてしまう障害や理由に見えるものです。
選べたら、その原因を言葉で説明してみましょう。
本などに載っているカードの意味を参考にしてもよいですが、カードを通じて「あなたの気持ち」を「あなたの言葉」で語るのが大切です。
例)
・ソードの9…「チェックされている感じがするから。誰も見ていないのに…」
・ワンドの10…「自分を出すとそれに責任がついてくるから」
・カップの10…「家族みんなが満足するかを重視しているため」
・テーマ②「主体的に生きている私の姿」カード
次に、残りのカードから「主体的に生きている私の姿」と感じるものを選びます。
もし自分の軸を中心に生きられたらこんな風だろうな、と思えるカードです。
必要なら新たな4枚を引き直してください。
これも「主体的に生きている私の姿」を言葉にして説明しましょう。
例)
・ワンドのキング…「私はこうだ、とはっきりさせ、自分で決めている」
・ペンタクルの6…「私を除いたそれ以外の人を優先させるのではなく、私も含めたみんなの平等を目指す」
・ペンタクルのナイト…「やることをやっている、みんなにメリットあることをやるから、自分を出してもいい」
・テーマ③「私の望み」カード
最後に、残りのカードから「私の望み」と感じるものを選びます。
自分でも気づいていない望みを示すものがあるかもしれません。
このカードも、どんな望みなのか言葉で説明しましょう。
もしテーマからズレてきても、どんどん言葉にしてみましょう。
例)
・ペンタクルの9…「好きなもの買える。不労所得で働かなくていい」
・カップのプリンセス…「かわいくなりたい。みんなにチヤホヤされ面倒みてもらいたい」
・ペンタクルのエース…「あれこれたくさんの望みを出そうとするから自分を出せないのかも。一つの望みに絞れば自分を出せそう」
自分で選び、自分の言葉で語るメリット
このワークは「自分でカードを選ぶ」と「自分の言葉で説明する」がポイントです。
通常のタロットリーディングは「引いたカードをただ受け取る」だけになりやすいものです。
自分でカードを選ぶのは、自分の意志を表明する練習にもなります。
4枚に絞ったのは、選択肢がありすぎると選ぶのが難しくなるからです。
さらにそのカードを言葉にすることで、自分自身の気持ちを認識できます。
気づいていなかった望みや問題を考えれば、自分への理解が進み、自分を優先して動く意識が作られていきます。
カードからあなたの言葉を紡ぐのは、自分を表現するトレーニングにもなります。
今回のワークは「自分を知る」ものでもあり、「自分を表現する」練習でもあるのです。
他にも自分で新しいテーマを決めたり、いろいろアレンジしてみてくださいね。
自分を出せない様々な理由
今回のワークは、タロットサークルのメンバーさんと話し合いながら組み立てました。
自分を出せない、自分の望みがわからない理由もたくさん頂きました。
参考までにいくつか紹介します。
・責任が伴うから
自分の意見を言うと、「じゃああなたがそれやってね」と責任を押し付けられるから出せない。
それだけの労力をかけられない、あるいは能力がないので、黙っている。
不本意な役割を任され、こうした環境に置かれる方は多いようです。
面倒に巻き込まれないため自分を出さない、という戦略も大事でしょう。
ただ、無自覚にこれを繰り返すと、特に責任と関係ないときでも自分を抑えるクセがついてしまいます。
ひとまず人に伝えないとしても、意識的に「私はこうだと思う」と言葉にする習慣は必要そうです。
今回のタロットワークでもそれを確認していけるでしょう。
・恥ずかしい
自分を出すのが恥ずかしい、という感覚。
周りから変だと思われないために自分を抑えている。
これも無自覚に抑え続けていると、だんだん自分の意志がわからなくなることもありそうです。
人には言わないにしても、言葉にして表現する、アウトプットの練習としてタロットを使ってみましょう。
カードはあなたのことを変だとは思いません。
・認められたいから/不相応だから
相手や周囲に認めてもらいたい、褒められたい。
あるいは自分を出してもいいほど、自分には価値がないという感覚。
だから自分より相手を優先させる、というケース。
自信がないので、周りや人に承認してもらい自分の存在価値を保とうとしているのかもしれません。
追加で「私のいいところは?」テーマのカードを選び、自分を認めるきっかけを語ってみるのもいいでしょう。
タロットと一緒に自分と向き合い、よく知ると、自分で自分を大事にできるでしょう。
・めんどうくさい
考えていることが複雑で、一から説明すると大変なので黙ってしまう。
自分の中でシンプルに言語化できていないか、出したいことが多くありすぎて複雑化しているのかもしれません。
こんがらがった自分の内面に優先順位を付けたり、言葉にして単純化しましょう。
カードを選択し、カードを通じて言葉を語ることで、シンプルに自分を整理して表現するトレーニングをしましょう。
自分と他人の対立にしない
大切なのは、自分と他者の対立にせず、自他のバランスを取ることです。
相手になにかを譲っても、自分が主体的にそうしているなら、それは自分の軸を持った生き方なのです。
今回の問題をお寄せいただいた3人の方、またこの問題について話し合ってくださったサークルメンバーのみなさま、ありがとうございました!
あなたが解決したい問題を教えてください
引き続き「問題」をタロットで解決する方法について考えていきたいと思っています。みなさんの抱える問題を以下のアンケートフォームからお送りください。人生に関する問題でも、タロットについての問題でも構いません。
問題ではない、単なる質問は取り上げにくいです。例えば「恋人になる人はどんな人?」や「私の金運」、あるいは「これからの人生はどうなる?」だけだと、問題ではなく質問なので難しいです。その質問の前に、どんな問題があって困っているのか記してくださると取り上げやすくなります。
問題の解決方法はTAZNのタロットサークル内で話し合い、サークルメンバーさんのご意見・アイデアもうかがっていこうと思っています。
すべての問題は取り上げられませんし、また回答まで時間もかかりそうですが、どうぞご投稿お待ちしております。
4/21(日)カードが語り出す3つの方法ワークショップ
カードとの対話を深める「ふきだし」を使った3つの方法をやってみましょう!
カードの言葉を引き出し、対話を作り出します。肖像画のように静的なタロットも、ふきだしでキャラクター化させると、動的なメッセージを語りだすのです。
・4/21(日)13:00〜15:00
・武蔵新城はってん会商店街 灯台屋(南武線武蔵新城駅から徒歩5分)にて
5/4(土)ルディア「占星術のマンダラ」読書会
サビアンシンボルの原典の一冊、ディーン・ルディア「An Astrological Mandala」を日本語訳で読みます。本を持っている必要はありません。
毎月第1土曜・第2水曜zoom開催。
・5/4(土)19:30- 牡牛座25〜27度
・5/8(水)19:30- 牡牛座28〜30度
「私に関係ある度数だけ参加したい!」という方のための単発ゲスト参加と、継続的なメンバー参加があります。メンバー参加は専用discordでの交流や、過去回のアーカイブの試聴が可能です。
4/24(水)メアリー・K・グリーア「タロットワークブック」読書会
グリーアの名著「タロットワークブック」のzoom読書会、掲載されているワークを実際に行いながら読み進めます。
次回は4/24(水)19:30より。タロットサークル内の活動ですが、メンバー外の方で参加希望の方はお問い合わせください。本がない方、英語版しか持っていない方、途中参加の方もどうぞ(このメールへの返信や、サイトのお問い合わせフォームなどからご連絡ください)。
絶版本で希少ですが、良書を誰にでも手の届くようにするためこちらから復刊のリクエストにもご協力ください。
●ご質問、ご感想、ご要望などはこのメールへの返信、サイトのお問い合わせフォームなどでどうぞ。
●TAZNへの占いやリーディングサポートのご依頼はこちらより。