こんにちは、TAZNです。
昨日より二十四節気は小寒になりました。二十四節気の魔法の水のワークをやってくださった方もいらっしゃると思います。このワークのnote記事、文末にはこんなことを書きました。
実は、二十四節気は太陽が西洋占星術のサインを移動していくタイミングとも一致しています。2つの節気が一つのサインの前半・後半にあたります。
占星術の12サインと、24の節気は対応しているのですね。
例えば、小寒は山羊座の後半にあたる節気です。
タロットにも占星術との対応関係があります。山羊座のカードは悪魔です。
ということは、二十四節気の小寒はタロットでは悪魔のカードに対応する、と言えます。
この対応については「タロット暦」として、こちらの記事でも解説しました。
今日は、小寒と悪魔の関係を考えてみたいと思います。
小寒
2024年は1/6〜19が小寒の時期です。お正月が終わり、七草粥を食べおせちで疲れた胃を休め、成人の日もある期間です。
「寒」という文字が入るように、寒さが際立つとき。小寒と次の大寒を合わせて、寒さがより厳しくなる「寒の内」といい、小寒の初日は「寒の入り」と呼ばれます。
寒の入りから九日間は「寒九」。この期間に汲む水は、薬を飲む、餅をつく、酒を作るのにもよいとされました。冷たい水は雑菌が入りにくいのかもしれません。また「寒九の雨」は豊作の兆しとも言われています。
小寒と悪魔
悪魔には「誘惑」という意味もあります。ここでは寒さゆえにコタツの誘惑から逃げられない・・・という悪魔の絵を描いてみました。外は寒いからコタツに縛られる。
厳しい冬を生きて乗り切るには、人々は協力し組織的に動かねばなりません。山羊座-悪魔は組織化の力で、厳しい寒さを乗り切る暖や物資を用意し、人々をまとめ上げるのです。
成人の日が小寒の時期にあるのも、社会という組織に組み込まれるという意味で山羊座-悪魔的な儀式なのかもしれません。
小寒の七十二候
七十二候は1年を72の季節に分けたもの。一つの節気には3つの候が含まれます。候にも対応するタロットがあります。
タロットはもちろん日本の暦に合わせて作られたものではありません。しかしこれらを重ね合わせて考えることで、カードに新たな解釈も見えてきそうです。
芹乃栄──せりすなわちさかう
1/6〜10の候は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」。
春の七草の一つ、芹(せり)が冷たい沢の水辺で群れ生える頃。「せり」という名前は、若葉が競い合うように群生することが由来です。独特の強い香りには胃を丈夫にし、食欲増進、解熱、解毒などの効果があるそう。
この候に対応するのはペンタクルの3です。
ウェイト=スミス版だとこのカードには3人の人物と建築物の絵が描かれ、生産性や発展を示しています。芹が群れ生えてくる姿をこのカードに重ねると、新しい植物がどんどん生えてくる発展性を感じられます。
水泉動─しみずあたたかをふくむ
1/12〜15は「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」。
「水泉」とは湧きいでる泉のこと。土の下で凍った泉が解けはじめ、わずかに動き始める頃。地上のあらゆるものが凍りついて見えても、目に見えない地中ではかすかに春への動きがあるのです。
この候に対応するのはペンタクルの4です。
4つのペンタクルを抱えて動こうとも与えようともしない人物の絵。凍った大地はペンタ4の硬直性を感じさせますが、その下では水が動き出している。凍りつき停止しているように見えても、水面下では運動があるカードなのかもしれません。
雉始雊──きじはじめてなく
1/16〜19は「雉始雊(きじはじめてなく)」。
雉(きじ)の雄は雌を呼ぶため甲高く鋭い声で鳴きます。雉の求愛活動が始まる頃です。また雉は縄張り争いのため攻撃的になり、自分の存在を敵に知らせるためにも鳴くそうです。
この候もさっきと同じくペンタクルの4に対応します。
雉の縄張り宣言は、自分の活動範囲に他者を侵入させないためです。ペンタ4の人物もにらむような目つきで、縄張りを守っているようにも見えます。同時に雉の鳴き声は求愛活動のアピールでもあり、ペンタ4は自ら抱えているものにより、他者に自分の存在をアピールしている。繁殖(あるいは繁栄)という目的があるから攻撃的になる、と考えてみるのもおもしろいです。
・・・こんな感じで、今年は二十四節気と七十二候を通じてタロットの各カードを見直してみる、ということをやってみたいと思っています。
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毎月第1土曜・第2水曜zoom開催。
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グリーアの名著「タロットワークブック」のzoom読書会、掲載されているワークを実際に行いながら読み進めます。
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