こんにちは、TAZNです。今回は「夢でタロットにアプローチする方法」の応用編と、古事記スプレッド第4弾をお送りします。
夢でタロットにアプローチする方法【経過報告と応用編】
先々週に書いた「夢でタロットにアプローチする方法」、その後いくつか発見と応用方法があったので報告です。
ワークのやり方:毎晩カードを一枚選び、そのカードについてのヒントを夢で見ます。カードは自分で好きなものを選んでもいいし、番号順でもいいし、ランダムに一枚引き、朝になるまで見ないままでも構いません。すべてのカードをやらなくてもいいし、やってもいいし、毎日でなくてもOK。(詳しくは「夢でタロットにアプローチする方法」参照)
自分は「ランダムに引いて朝まで見ない」ルールでやっています。
このワークはデッキとの親密さや距離をグッと縮めることができるので、おすすめです。
寝る前のカードとの対話
寝る前に、カードへ尋ねていることがあります。このカードとの対話は、あなたの心の中で「カードがそう言っている気がする」という印象をキャッチして行うものです。「朝まで見ない」ルールならカードを裏面のままで、なんのカードかすでに知っている場合は絵を見ながら感じ取ってみてください。
カードはどんな状態で夜を過ごしたいか
このワークには「カードを枕の下に入れる(あなたやカードが拒否しないなら)」というルールがあり、最初は単にそれをしてもいいかどうかを尋ねていました。でも続けていくうちに、だんだん他の選択性が増えてきたのです。
枕の下に入れてもいいか、それは嫌か
嫌なら、枕元に置くのであればどうか
枕の下に入れてもいいが(もしくはよくないが)、封筒に入れた方がいいのか、むきだしがいいのか
封筒に入れる前に、さらに白い紙で包んだ方がいいか
封筒に入れるとしたら、何色のどの封筒がいいのか
封筒や白い紙は、昨日と同じものでいいか、それとも新しく用意した方がいいか
枕の横に置くのがいいか、右がいいか左がいいか、真上に置くのがいいか
あるいは体や顔の上に置くのか
机の上に伏せておくのがいいのか
あるいはなにかの本に挟んでほしいのか
他のカードは近くにあってもいいのか、遠ざけておくべきか
なにか別のものが近くに合った方がいいのか、遠ざけておくべきか
そうしたものとの位置関係は対称的か、非対称的か
こうしたオプションからカードがどれをチョイスするかによって、そのカードについてのヒントがさらに得られます。例えば自分が引いた例では、「他のカードを遠くへ置いておいてほしい」と希望したカードが、朝になって隠者だったとわかりました。隠者の孤独志向がこのことからも理解できます。また封筒や紙で包むかどうかは、カードが外向的か、内向的かに関わります。新しい封筒は新規性を、古い封筒は保守性や伝統性を。位置関係は対称的なエネルギーを持っているか、それとも非対称的か(他のものとの対称的な配置を希望したカードが、絵柄も対称的だったことがありました)。
こうしたリアクションからより多くのヒントが得られるので、カードが選べる選択肢をいくつか用意しておくとよさそうです。
カードとの対話の様子はどうだったか
選択をするまでの様子からも、そのカードのキャラクターが感じられます。
ためらいや躊躇があるのか、迷いない即答なのか
本心とは違う希望を言っているように感じるか(遠慮や建前など)
途中で意見を変えるかどうか
強い希望や指定なのか、別になんでもいいよ、という感じなのか
対話を始められるまで、カードとのリンクがすぐにできるか、しばらく時間がかかるか
こうした様子も、カードの性格に関係しているかもしれません。
また、「朝まで見ない」ルールだったにも関わらず、表にひっくり返ってしまうときもありました。これは引き直すべきかとも思ったのですが、そのひっくり返り方にも意味があると感じたので、その晩は表のまま実行しました。このケースは、次に書く「寝る前にあなたがしていたこと」を強調していたように感じます。
寝る前にあなたがしていたこと
カードを引いてから寝るまでの間に、あなたの普段のナイトルーティンにはない「その夜にだけやったこと」があれば、その行為からもカードのヒントがあるかもしれません(あるいは普段なら行うのに、その晩だけしなかったこと)。
朝になってから夢やカードと照らし合わせ、あなたの行為からもヒントがあるのか考えてみましょう。
夢について
自分は普段、あまり夢を覚えていない方ですが、このワークを始めてみるとほぼ毎晩しっかり覚えているのが不思議です。こういったワークをやるぞという姿勢が、夢への意識を変えているのかもしれません。
以下は自分の夢のケースです。いろいろな方がいろんな夢を見ると思うので、あくまでも一例として。
夢に出てくる人物
夢にカードの人物がそのまま出てくることは、今のところありません。まったく知らない人物が出てくるか、知っている人物が出てくるかです。そうした人がカードのヒントを実演してくれている、と受け取っています。
複数の人物がいて、まったく別々の特徴を持っているように見えても、それぞれがカードの一側面にフォーカスした言動をしているのだ、と捉えます。あるいは夢の中の自分の行動が、そのカードの特徴を表している場合もありえます。
夢とカードの検証
朝起きてから、まず夢をメモしてしまい、それからカードを開き、図柄から気付いたことと夢から気付いたことを結びつけていきます。カードの絵と夢からの発見が結びつかなくても、それは「見た目以上のことがわかった」という重要な発見です。でも夢や昨夜の対話を通じて絵を見ると、またいつもと違う発見もあります。
例えば、溺れる世界デッキの女帝では、ミニチュアの船が女性の周りに浮かんでいて、女性が港になっているように見えます。夢の中でこの女性は、人をサポートしたいという気持ちと、それが大変だと思う気持ちの葛藤を持っていました。同時に「自分がモテる」という確信からのエネルギーも。これは、港という人々が集まり出入りするポータル的な役割への、自負と負担とがないまぜになっているのでは、と夢と絵を結びつけて考えました。
同じカードの2度目以降
ランダムに引くルールの場合、前に登場したのと同じカードになる場合があります。このときは引き直してもいいのですが、もう一度そのカードの夢を見ても構いません。これは自分が2回同じカードのワークをしたときの例です。
2回目は最初とまったく別の印象の夢を見たが、それはそのカードの「多面性」や「変幻自在さ」を示している。そのときは魔術師だったので、いろんな顔を使い分ける器用さを感じました。また2回目のときは寝る前の対話でわざわざ「私は魔術師ではない」と宣言してきて、トリックスター感が増しました。
あるカードの、よりプライベートな面、弱い面を2回目に出してくる。皇帝のカードで、1回目は長所がわかり、2回目のときは過去の失敗体験や恥のようなものが出てきた。他のカードは一度目で文化的なものを好むことがわかり、2回目ではより詳しい趣味が判明。
同じカードで何度か行うことにより、そのカードとの距離はやはり近づいていくようです。自分で好きなカードを選んでいる場合も、同じカードを避ける必要はないでしょう。
カードがヒントを教える以上のことをしてくれるケース
これはヒントを知る以上のことが起きた例です。
先日、スマホを買い替えて久しぶりにiPhoneになったのですが、miniなので画面が小さすぎたかと、返品を悩んでいました。でも単にAndroidからiPhoneになってまだ愛着が不足しているだけで、不便はしていないのでは、という気持ちもあり、どうしたものか迷っていたら、その晩引いたカードが「オイラに任せな!」的にiPhoneをカードの側に置いて寝るように言ったのです。とても気軽な感じでその提案があり、カードが自分とiPhoneとのつながりを作ろうとしてくれているようでした。指示通りiPhoneをカードの側に置いて寝ました。
朝起きるとカードは愚者。「新しく0から始める!」というリセット。夢では、彼の家にはいろんな人が出入りしていて、なんでも受け入れOKの姿勢を感じました。このデッキの愚者は両手がタコの触手になっていて、この触手でつながりを作っていくのか、とも。iPhoneには少し愛着がわきました。
こんな風に最初の構想とはまったく違うことも起き始め、なかなかおもしろくなってきました。
twitterで何人かトライしてくださる方がいらっしゃいます。ハッシュタグ #夢でタロットに 。このワークはプライベートな部分に接近する可能性もあるので、ただ「やっている」という報告だけで詳細を書かなくても問題ありません。もしトライされる方がいればどうぞ。
古事記スプレッド〈黄泉の国〉
イザナギノミコトはお隠れの女神に会うため黄泉の国へ。しかし蛆のわく姿を見て逃げ出し、イザナミノミコトの追っ手を黒御かずら、櫛などで払って千引の石で入口を塞ぎます。イザナミノミコトが「あなたの国の人間を一日に千人殺します」と言われたので、イザナギノミコトは「それならば、わたしは一日に千五百も産屋を立てる」と仰っしゃりました。
古事記スプレッドの第4弾です。今回は黄泉の国の場面。あなたの生み出す力と終わらせる力、そして難を払う/封じる力として読んでいきます。
古事記スプレッド〈黄泉の国〉
1.イザナギ:あなたの生み出す力
2.イザナミ(黄泉津大神):あなたの終わらせる力
3.黒御かずら:あなたの難を払う力
4.湯津爪櫛: 〃
5.十拳の剣: 〃
6.桃: 〃
7.千引の石:あなたの難を封じる力
twitterハッシュタグ #古事記スプレッド でみなさんのリーディングを投稿していただいています。
今回も、スプレッドにするため神話をかなり省略しています。興味のある方はぜひ古事記そのものをお読みになってください。
参考:
武田祐吉訳注、中村啓信補訂・解説「新訂 古事記」(訓読文、現代語訳両方が入ってわかりやすい)
國學院大學 古事記ビューアー(原文、訓読文、現代語訳、註釈、英語訳が自由に2画面表示でき便利。特に註釈が圧巻!)
最近の活動
●「2022年下半期の運勢」を期間限定リリースしました。今回はゾンビタロットと溺れる世界タロットのダブルデッキ! さっそくたくさんの方にお申し込みいただいております。どうもありがとうございます!
●6/22水発売のマイカレンダー夏号、特集「今、占いで考えるこれからの家族。」にTAZNのオリジナルスプレッドが掲載されています。今から心配な老後のお悩みを占う「第2の人生への道スプレッド」! 老後に限らず、人生の転機にもってこいのスプレッドになっております。ぜひ!
●6/21火は二十四節気「夏至」です。二十四節気の魔法の水のワークをどうぞ。
●二至二分には、季節の移り変わりを寿ぐワーク「タロットホイール作り」もしています。タロットデッキを円環状に並べるだけ。大アルカナだけで、フルデッキで、複数デッキで、アクセサリーやパワーストーンやキャンドルと一緒に、などなど、みなさん自由なやり方、自由なレイアウトで。以前の制作風景はこんな感じ。
ハッシュタグは季節によってとっちらかっているので、今回から #タロットホイール に統一しようかなと思います。夏至のタロットホイール、ぜひどうぞ。
●7/6水19:30よりメアリー・K・グリーア「タロットワークブック」zoom読書会です。タロットサークル内の活動ですが、メンバー外の方で参加希望の方はお知らせください。本がない、英語版しか持っていない、途中参加の方もどうぞ。
絶版本ですが、この本の復刊のリクエストはこちらからできます。
●ご質問、ご感想、ご要望などはこのメールへの返信、あるいはtwitterのリプライなどでどうぞ。
今週のゾンビタロットチャレンジ
6/20〜26のあなたの運勢は?
今回引いたカードは「ハザードの7」。ゾンビを実験室に入れてとことん調べる。キーワードは「研究」。
このカードから作られたスプレッドで、あなたの一週間を占おう!
それではみなさまよい一週間を!
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