こんにちは、TAZNです。
先週のニュースレターで紹介した「7つの生きる力」、twitterでもたくさんの方が挑戦してくださったようです。
今回は、先週書ききれなかった補足をしていきたいと思います。この記事を見ながらご自身が引いたカードをまた見直してみると、より深い理解が得られるかもしれません。
7つの生きる力、それぞれの意味
1〜3の力は「信じる力」
最初の3つの力は、すべて「○○を信じる力」となっています。
【 家 】── ホームを信じる力
【対人】── 他者を信じる力
【自尊】── 私を信じる力
これらは、どれだけそれぞれの領域を信頼できるかに関わる力です。「信じる」を「安心」と置き換えてもいいかもしれません。
「ホームコミュニティにいるとき、その居場所の安全性を信頼し、安心して過ごせるかどうか」
「他者と一緒にいるとき、相手を信頼して安心して過ごせるかどうか」
「私が私を信頼し、自分自身でいることに安心していられるかどうか」
力が発揮されていれば、その領域で安心することができ、発揮されていなければ心配事やストレスが増えることになります。
大アルカナのカードは、その領域であなたが安心して過ごしているときに発揮できるパワー、と考えます。「大アルカナが示す課題をクリアできていれば、その領域で安心できる」ではありません。安心していれば自然と発揮される力です。
また、大アルカナが「安心感」と程遠いように感じられるカードだったとしても、力が発揮されてさえいればそこには必ず安心があり、その結果としてこのカードの力を自由に使うことができる、と読みます。しかし、もし「安心感と遠い」ように感じられ、さらにこれが逆位置、あるいは小アルカナがあるときには、大アルカナが示す自分のパワーの発揮を恐れている可能性も考慮します。自分のパワーのブレーキとして不要な条件を付けたり、力を封印しようとしているために安心が失われている可能性もあります。
小アルカナはその領域での安心を得るために、クリアしておくべきと思い込んでいる条件(しかし本当は必要のない条件)です。
1.【 家 】── ホームを信じる力
ホームとは、自分の住んでいる家や家庭ですが、身内感のある所属場所ならすべてホームと言っても構いません。例えばその人が自分の地域や所属するコミュニティを身内と感じるなら、それもこの力の領域になります。
この力が発揮されると? 家族や地域、所属するコミュニティや環境を信頼し、安心感を持てます。
この力のバランスが崩れると? 居場所へのストレスや不安、集団から見捨てられる恐れなどにつながります。
2.【対人】── 他者を信じる力
これは「ホームの外側」との関係を作る力です。身内ではない人との関係性すべてを含むので、仕事も恋愛もこの力の範疇です。他者からの影響を素直に受け取れれるかどうかにも関わってきます。
この力が発揮されると? 世の中での人間関係、仕事、欲望との健全な関わりを作ります。 外からの影響で変化する自分と人生を楽しめます。
この力のバランスが崩れると? 人間関係の喜びを感じられず、孤独感や自暴自棄、依存症や他者による支配など、欲望のコントロール喪失につながります。
3.【自尊】── 私を信じる力
自分が自分でいることに対する自信を持つ力です。「私はこんな私であってよい」と自分を許せるかどうかにも関わります。
この力が発揮されると? 「なにがあっても私は存在していて良い」という自己信頼を作り出します。 自分自身との関係が成熟し、勇気を持った行動ができます。 あなたの欲求と社会への貢献、人生の目的を調和させる力でもあります。
この力のバランスが崩れると? 自尊心が失われ、人の反応に過敏になります。 容姿への不安や、責任への恐れ、無力感の裏返しの出世欲、あるいは過大な自己評価などにつながります。
4.【 愛 】── 愛と慈しみの力
これは恋愛というより、「人への優しさ」「博愛」「無償の愛」みたいなイメージで受け取るのがよいでしょう。もちろんこの力にも恋愛における愛は含まれますが、いわゆる恋愛関係は【対人】の力で見た方がよいかもしれません。この力が発揮されていれば、自分の愛を惜しみなく誰にでも、自由に表現することができます。
大アルカナはそうやって愛を自由に表現できるようになったとき、発揮することのできる力です。愛や慈しみとかけ離れたように感じるカードが出たとしても、力が発揮されていれば愛は自由に表現することができますし、カードの示す自分のパワーもこの領域で使いこなすことができる、と読みます。
小アルカナは愛を表現するための(不必要な)条件付けです。こういう相手だったら愛や慈しみを表現してもいい、とか、私が愛を表現するためにはこういう課題をクリアしないとダメだ、こういう状況では愛を表現できない、という思い込みです。小アルカナの条件は、過去の出来事(主に傷となった経験)によって生じ、自分の心を保護するために生まれたものかもしれません。しかし無条件となった愛は過去の痛みに由来するいびつな感情も取り除いてくれます。
逆位置の大アルカナや、小アルカナの登場は、自分自身の愛の力を発揮することへの恐れを示しているかもしれません。
この力が発揮されると? 慈しみと許しを育て、感情的な成長をうながします。 心の痛みや思い込みを手放し、過去の出来事にねじ曲げられない愛と安らぎを与えられます。 感情のパワーを抵抗なく受け入れ、心のままに進めるでしょう。
この力のバランスが崩れると? 人や自分を許せず、過去や未来への悲観、裏切りへの恐怖、嫉妬、反感、怒り、憎しみなどにつながります。
5.【意思】── 自分を一本化する力
しっかりした意思とは、自分の中にバラバラな方向性があると持てないものです。例えば頭ではこう考えているが、心ではそう感じていない、というときに強い意思は持てません。自分の中の全ての要素が一つにまとめられるから意思が持てます。ここでの意思とは、自分の一部をねじ曲げたりごまかしたりして持つものではありません。この力は思考と感情を統合し、自分自身のどこにも嘘がない、誠実な状態でいられるようにしてくれます。
大アルカナは意思の力を発揮したとき、あなたが使えるパワーを示します。「意思」という言葉とはかけ離れたカードが出たとしても、意思ない訳ではありません。力が発揮されていればあなたには意思があり、その結果として自由に使えるのがこのカードのパワーだ、と読みましょう。逆位置であれば今は発揮されていない潜在的なパワーです。
小アルカナは、自分を一本化するための不必要な条件です。このカードのエネルギーが満たされていないときは意思を持てなくなり、自分のどこかに嘘をつかなければならなくなる、状況に流される、と読めます。
この力が発揮されると? 感情の起伏や状況に負けない、本当のあなたとの正直な関係を作ります。 恐れや執着による「将来に向けてこうしなければ」「私はこういう人間のはず」という思い込みが消えます。 頭と心と行動が一致し、明快で誠実なコミュニケーションができるでしょう。
この力のバランスが崩れると? 心の声を恐れ、思い込みで自分を縛ります。 噓に頼ったり、思考と感情の間での葛藤につながります。
6.【理性】── 真理を見抜く力
自分自身を切り離して物事を見通す、客観性の力です。過去の経験や知識、文化的な偏見から自由になり、真実を見ることができます。頭がいいか悪いかではなく、自分を超えた視点から物事が見られるかどうかです。ブレない精神と揺るぎない心を育てます。
大アルカナは理性の力を発揮したとき、あなたが使えるパワーです。これも他の力と同様、「理性」や「真理」というイメージとは違うカードが出たとしても、力が発揮されていれば客観的な視点は持てています。その上で、このカードが示すパワーを使いこなすことができる、ということです。
小アルカナは、客観的な視点を持つために必要な条件です。これは偏見につながっている可能性があります。例えば男女平等を認めてはいるが、「ただし女性が男性を攻撃しない場合に限る」などの条件をつけている、といったように。
大アルカナが逆位置の場合、どのような条件をクリアしていても自分を切り離した視点を持てていないが、それができれば使えるようになる潜在的なパワーを示します。
この力が発揮されると? 周囲の刷り込みや、社会の価値観による固定観念から視野を解放します。 個人的な経験によって作られた価値観に囚われず、真理を導きだし、穏やかな精神と強い心を持てます。
この力のバランスが崩れると? 対立に巻き込まれる、損得などの変動で感情のバランスを失う、過去の成功と失敗の体験に縛られる、条件反射で誤った判断を下す、偏見、頑固さなどにつながります。
7.【 魂 】── 天とつながる力
目に見えない、自分よりも大きな存在に自分を委ね、つながるための力です。霊的な目的を得て、自己犠牲と感じずにそれを果たす献身ができます。それは魂の仕事であり、自分自身からも解放されるものです。天命を受け入れ、それを実行するための力とも言えるでしょう。これは1〜3の力のように「天を信じる力」と読み替えても構いません。天命を受け取ったときにそれを信頼し、安心していられるかどうかです。
大アルカナは、魂の力を発揮したときあなたが使えるパワーです。このカード自体が天命を示している、とも考えられます。さらに、1〜6の力の大アルカナカードも、それぞれの領域におけるあなたの天命なのだ、と読むこともできるでしょう。それぞれの力の不要な条件がなくなれば、各領域における内面のいびつさや自分へのごまかし、無理が取り除かれます。無条件で発揮されるパワーこそ、あなたが本来成すべきことなのかもしれません。
小アルカナは天とつながるために必要と思い込んでいる、本当は不必要な条件付けです。これは魂、天、霊的、天命といった言葉の、文化的なイメージに色付けされ左右されている可能性もあります。例えば「宗教を信仰しないと天とつながれない」とか、「物質的価値観を捨てなければ」とか、「集団のために自己犠牲を」「誰にでも愛を与え」「世俗を離れ孤高の修行」「むしろ物質的社会で成功してからこそ魂の力が」とか、そういうイメージは全部前提条件から外してカードを読むべきです。というより、そういった魂や霊的な仕事への偏見が小アルカナに現れるでしょう。これらのイメージが魂の力を発揮した結果として現われてくることはあるかもしれませんが、力を発揮するために必要な条件なのではありません。実は、天とつながるのは思ったより簡単、というつもりで読みましょう。
この力が発揮されると? 人生の霊的な目的を告げる、天の意志や神秘的な直観に自分を委ねます。 日常的な恐れや自分自身から解放される至福感、自己犠牲ではない献身による真の精神的満足を得られます。 客観性と思いやりを持って困難に取り組めるようになります。
この力のバランスが崩れると? 人生の目的や意味を見失い、自分が誰なのかわからなくなります。 間違った対象に献身して「裏切られた」と感じたり、自分の中に閉じ込められている感覚などにつながります。


みなさんがやってくださったリーディングは、このツイートの引用RTを辿ると見ることができます。
追記:チャクラリーディングの解読のお手伝いは、こちらから承っています。
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