大アルカナはユングが「個性化のプロセス」としている旅
グリーア「タロットワークブック」読書会と鏡リュウジ先生の「占星術家のためのユング心理学入門」より。
今日は鏡リュウジ先生の「占星術家のためのユング心理学入門」無料講座を見ていました。ちょうど昨日、グリーア「タロットワークブック」読書会でユングや元型の話題が出ていたのでタイムリー。アーカイブがしばらく残るようです。
講座でのメモより。
現代人は「自分の心は自分のものだから、自分の好き勝手にできる」という誤解をしやすい。心には自律性=オートノミーがある。目的に向かって勝手に動いている。どこに向かっているか? 心はなるべくその心そのものになろうとする。十全にその心になろうとする。しかし社会の中で生きようとすると、心の全部を出し切って生きるなんて無理。心の一部は意識的に抑えられている。でも心は自律的に動いていて、バランスを取ろうとする。これが補償作用。そのときそれにピッタリあうような他者や出来事が現われる、それが投影。それが積み重なって、自分が自分らしくなっていく過程が個性化の過程。
タロットワークブックでは以下のような文が出てきました。
22枚の大アルカナは元型(アーキタイプ)的象徴の中に、一人の人間の一生を通じての「旅」が表現されています。精神科医のカール・ユングが「個性化のプロセス」としている旅です。
個性化のプロセスとは、心がその心そのものになろうとするために進む過程であり、それがタロットの大アルカナによって表現されている、という話になりそう。大アルカナが個性化のプロセスだとするなら、世界のカードで心がその心そのものになったのだ、と言うことができるでしょうか。
鏡先生は元型を「あらかじめインストールされている心のテンプレート」という言葉で説明されていました。心の内外で起こることはカオスなので、テンプレートを使って認識している。元型は神話的象徴としてよく現われる。
またタロットワークブックの他の箇所では、
カードは内なる生命と外なる人生をつなぐ交換システムとしてのシンボル群なのです・・・。総じてタロットとは、心理的・身体的な次元を相互に交換する通貨であり、その最も価値ある集大成なのです。
というウィリアム・グレイの言葉も引用されています。この「内なる生命と外なる人生をつなぐ」「心理的・身体的な次元を相互に交換」についても、ユング心理学の投影の影響があるように感じました。また講座メモより。
錬金術師がやっていたのは化学ではあるけれども、同時に心の中で起きていたことを化学変化の中に投影して見ていた。錬金術のプロセスを書いた絵や物語は、普遍的で集合的な心の動きとぶつかるはずだ、というユングの確信があった。神話や占いの体系は、心を映し出すものだからファクトでなくても意味がある。投影は実際の出来事や人物と結びついている。外界と内界の動きは投影 を通してつながっている。
「内なるもの・心理的なもの」は、「外なるもの・身体的なもの」へ投影される。だからその間につながりがある、相互に交換がある、と言うことができそうです。
ちょっとまとまりがないのですが、ひとまず今頭の中でつながったことだけ書きました。タロットは元型的象徴であり、またなんらかのプロセスとして捉えることができる、というのは自分も実感があります。「個性化のプロセス」ではないとしても、一枚一枚のカードは大きな変容のプロセスの各段階だと扱うことができます。
●今日の講座は来週のマギー・ハイド氏の講座の導入。こちらも楽しみです。
お知らせ
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明日は春分です。二十四節気の魔法の水をつくりましょう!
サビアン研究会・谷間の歌会での発表
3/20、12:00〜13:00研究員の発表があります。TAZNは水瓶座7度のサビアンシンボルから作ったタロットワークをします。どなたでも見られるzoomでの会です。(お申し込み)惑星詩人協会のZine『遊星』春分号への寄稿
3/20発行予定。イースターの日のためのタロットワークを寄稿させていただきました。コンビニでプリントできます。入手方法の告知は当日9:00。
●ひとまずサイトが春分の日に間に合ったので一安心です。いつもなら春分の日はタロットホイールを作るのですけれども、今回はサビ研の発表の中でやります。これは前回の冬至のタロットホイール。
ではみなさまよい春分の日を!
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