こんにちは、TAZNです。
先日、タロット占いの「決まり事」についてのお話を聞きました。
カードを混ぜるときの回転方向はこうしろとか、質問者の年齢分シャッフルせよとか、そういう決め事にばかり気が取られてしまう。質問自体がおぼろげになったり、回数を間違えてやりなおしたり。それがわずらわしくて結局タロットを使わなくなってしまった。こういうのは厳密に守らなくてはいけないのでしょうか?というお話です。
タロット占いの本には、こういう手順が一つや二つ載っているものですね。シャッフル以外にも、占う場所や道具、タロットのしまい方や扱い方、浄化の方法、占う日取り、禁止事項などなど、いろんなお作法がいろんな本に載っています。
今日はこれについて、TAZNなりの考えを書いてみようと思います。
タロットを引くときの決まり事は守らなくてはいけないの?
結論としては「好きにすれば良い」です。
カードを引く手順にルール指定があるのは、そこになんらかの機能や役割を持たせるためです。
儀式っぽさの強調(特に意味ないけどムード作り、質問者の年齢や好きな数などを取り入れることで質問者の「関与している」感を強める、など)
象徴的な意味や機能を与える(銀河の回転方向と合わせることでタロットを宇宙とつなげることを目的としたり、カット回数の指定でその数の数秘的な意味をリーディングに与える、など)
先生がやっていたからという安心感(意味はわからなくても先生がやっていたなら確かだろうという信頼をリーディングに与える)
精神集中
などなど・・・
その人の心が納得いくルールがあるなら採用してもいいし、意味を感じられないならやらなくてもいいです。自分なりに腑に落ちるやり方を編み出しても構いません。
だいたい、どのリーダーにも共通の手順というのはなくて、それぞれが自分なりのやり方をしていることが多く、人や本によってバラバラなのです(団体内で共通ルールを敷いている場合もありますが)。
鏡リュウジ先生の「タロットの秘密」にはこのような記述があります。
タロット占いには「こうしなければならない」という厳密なルールは存在しない。タロットが占いの道具として用いられるようになったのは一八世紀後半である。占いのなかでは相当歴史の浅いもので、実践者や研究者によって方法も解釈もバラバラであるというのが現状だ。極論すれば、占いの手順もカードの解釈も、自分流で問題ない。また、自由にイマジネーションを飛翔させられるのが、タロット占いのもっとも面白い点だといえるだろう。
必須手順はない方がいい
個人的には、カードを引く際の必須手順はなるべく少ない方がよい、むしろない方がよいと思っています。
「もしかしたら私、どれかの手順を間違えていた? だから正しいカードが出なかったのでは? だからちゃんと読めないのでは?」という迷いを生じさせる可能性があるためです。カードへの信頼性が、手続きを正しくやれたかどうかによって左右されてしまうのです。
これを防ぐため、「正しいカードを引くために」必要な手順や手続きは存在せず、どういうやり方で引こうが「正しいカードが出る」と設定することにしました。
自分がカードを引く際になんらかの手順をやるとしたら、それは正しいカードを引いたり、正しい読み解きをするためではなく、単に自分自身のチューニングのためです(どういう手順でやろうが正しいカードは出るけど、自分がそれを読む姿勢になっていなければ読みにくいから)。
今はこういう手続きでやっていますが・・・
カードを裏向きに広げて回転させて混ぜる(回転方向はどうでもいい)
手にとってヒンドゥーシャッフル
扇状に広げる
ムドラ(手印)を組む
カードに手をかざしなんらかの身体的反応を感じるものを引く
(詳しくはこの記事でも書きました)
これらも本当はやってもやらなくてもいいものです。
もちろん、「これが正しい!」という強い想いを持って行う手順は、そのリーダーにとって重大な意味や価値を持ちうるものです。結局のところ、その人にとってそれが正しいならそれが正しい、というのがタロット占いなのかなと思います。
みなさんも自分なりの方法でタロットに向き合ってみてくださいね!
ZINEフェス東京に出展しました
10/4(土)、浅草で行われたZINEフェス東京に参加しました。
浅草会場はこれで4回目となりました。
リピーターさんがポケットオラクルのおかわりを買いに来てくださったり(友達に引かれてなくなってしまったそう!)、看板を遠くから見て「タイツタロットってなんだろう・・・?」と見に来てくださったり。
ご来場いただいたみなさまどうもありがとうございました!
次回、ZINEフェスは、
11/15 吉祥寺パルコ屋上
来年1/10 浅草
に出展予定です。またのお越しをお待ちしております。
タロットとチャクラ
ツイキャス講座「タロットとチャクラ」シリーズ全3回、今週の土曜日よりはじまります。
・第1回 10/11(土)20:00-
・第2回 11/8(土)20:00-
・第3回 12/13(土)20:00-
(第2回以降は順次チケット販売していきます)
お申し込みはこちらより!
最近のどうでもいい話
2013年製のMacBook Airに、LinuxのOSをインストールして使えるようにしてみました。Linuxは古いマシンにも入れられるオープンソースのOSです。
古くてMacOSも更新できない、でも全然使えるし外観もキレイなままなのでもったいないなあ、と思っていたのです。
すでに12年前!の機種で、しばらく現役引退していました。12年前というと、自分がタロット占い師として駆け出して少したったくらいに買ったもの。タロット人生の大半を共に歩み、多くの方々の占い結果もこれで書いた、愛着あるマシンです。
Linuxの設定は複雑なことが多く、以前にも何回か試みたのですが挫折していました。でも今回はAIの力でなんとかなった!
と、いうわけで今号のニュースレターもMacBook Airで書いています。今の現役Macはデスクトップのでっかいモニタなのですが、この小さい11インチモニタで書くと、なぜか文章との距離感が違うと感じます。自分の書いている文章に親密さを感じるような。
iPadもほぼ同じサイズのはずですが、それともまた違う感覚。実は「タイツタロットの本」を作るとき、大きなモニタだとなぜか原稿が書きずらく、わざわざiPadで作業したということがありました。本のサイズが小さいからモニタも小さくあれ、ということだったのか。文章を書くときのモニタやマシンによって、文章の質、というより向き合い方は変わってくるな〜という実感があります。
ということで、もうちょっと一緒にがんばれそうです。
最近の活動
📺️ 10/11(土)20:00、ツイキャス講座アカデミーコース「チャクラとタロット①チャクラを知ろう」。古典インド哲学での扱いから、現代化されたスピリチュアルなチャクラまで、変遷をまじめに辿っていきます。前回のカバラを受講された方は、それと照らし合わせてもおもしろいです。
🍥 10/8(水)19:30はルディア「占星術のマンダラ」読書会。サビアンシンボルの原典を日本語訳で読みます。次回は乙女座10〜12度。この3度はインド哲学からの参照が多く、ちょうどチャクラの講座準備していてよかった・・・となっております。
🎴 10/14(火)はタロットサークルの下弦の月のタロットワークショップ(zoom)。相談者の質問を聞かないままいきなりカードを引いてリーディングを始める「ブラインドリーディング」に取り組みます。
🎴 10/19(日)はタロットサークルのタロット練習会(ツイキャス)。相談者役の質問にみんなでカードを読んでいきます。
📖 10/22(水)19:30、グリーア「タロットワークブック」読書会。第8章を進めます。サークル内活動ですがご興味あれば一般の方もご連絡ください。次回は今後5年間の理想をクリアにしていくスプレッドに挑戦。
📺️ 10/25(土)20:00、ツイキャス講座ベーシックコース「はじめてのタロット占い②」。今シーズンは超・初心者向けの3回シリーズ、詳細はまた後日。
📖 タロット手帳10〜12月(ダウンロード版もあり)、タイツタロット、マイノリティが世界を書き換えるためのタロット再解釈ブックガイドなど発売中。(メルカリSHOP、Etsyでの販売もあります)
🔮 占いのお申し込みはこちら。ご依頼はココナラでも承っております。🐕🦺 こいぬタロット占いも人気です!
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