みなさんこんにちは、TAZNです。
タロットを読むために、マニュアル的なものを求める方は多いと思います。
毎回読み方が安定せず、自分の読み解きに確信が持てない。そうした不安を持っている方がいらっしゃいます。
実はタロットには、「唯一絶対これが正しい読み方マニュアル」が存在しません。時代により、著者により、参照されたタロットデッキにより、解釈はどんどん変わっていきます。
みんなその人自身の心がしっくりくる意味を残しているのです。読み手の数だけカードの意味はありえます。
個人的な見解では「その人の心がしっくりくる読み方」ならなんでも機能すると思います。いかに「自分がしっくり来る読み方を編み出していけるか」がタロットリーダーの進む道なのです。
とはいえ、読み解きの確信を深めるために4つのアプローチ方法があります。これらは、リーディングを自覚的に行うためのガイドラインになってくれます。
タロットへの4つのアプローチ
タロットリーダーは無意識的にしろ、意識的にしろ、これからあげる4つの方法を組み合わせてカードを解釈しています。
でも人による向き不向きがあります。その読み手に合う方法はこのうち一つか二つかもしれません。読み方に確信を持ちたい場合、自分に合ったアプローチ方法がどれか探ってみるとよいでしょう。
また、自分がどの読み方に偏っているか考え、使っていない他のアプローチ方法を鍛えることもできます。複数のアプローチを活性化すれば、より複雑な読み解きにつながり、一定のクオリティを保つことも可能になります。
①絵から想像力を使って読む
カードの絵から感じること、想像すること、連想することを使って読み解く方法です。
カードに描かれた状況を現実の事象と照らし合わせる。絵の物語から教訓やメッセージを読み取る。カードの状況に対するツッコミとして意味を受け取ってみる。
カードの人物が言いそうなセリフとしてメッセージを受け取る。あるいはカードの人物を現実の関係者と重ね合わせる。
小物や服装はなにを象徴しているのか想像する。
絵と対話すればいいので、これが一番やりやすい人も多いのではと思います。ただし、絵のないカードには使えません。
もちろん、デッキによって絵が変われば、読み取れる解釈も変わってきます。
②原理・原則によるルール設定
カードの読み方にロジカルなルールを設定する方法。
主にタロット以外のオカルト体系(火・風・水・地の四大元素、占星術、数秘術、カバラ、易経、チャクラ、神話など)や、オカルトではない体系(ユング心理学など)をタロットに対応させ、そこからカードの意味やカード同士の関係性を解釈するルールを作ります。
いわゆる「タロットを勉強する」というのはこれが多いかも。
論理的思考が強いアプローチなので、絵からの印象がフワっとしちゃう、不安定と感じる場合はこれをバックアップにすると読みが安定しやすい。
ただこれも一律「これが絶対有効」というルールがある訳ではなく、タロットリーダーそれぞれの心によって有効な無数のルールがあります。
③実証主義
いわゆる経験則を使う読み解き。
「このカードが出る日はこんなことがよく起こった」「こういう相談者のとき、こういう問題のときはこのカードがよく出た」など、実際のリーディングと現実の事象がつながった経験を元に読む方法。
過去の積み重ねによるものなので、実践あるのみ。場数と記録が大事。
「占いは統計」と言われるときにはこの実証主義のアプローチが念頭に置かれています。
④直感
なんの根拠もないところからひらめきとして降りてくるカードの意味。
絵からの連想でもなく、ルールも飛び越えており、過去の経験ともつながりがない。なぜそれをひらめいたのか説明できない、未来から飛んできちゃったような解釈。
大げさに言えば「神がかり」。でも人間はもっと日常的に直感を感じ取っています。
ゴールは「心がしっくり来るかどうか」
4つのアプローチをあげましたが、結局のところどれも「読み手の心がしっくり来るかどうか」がゴールです。
占いにおいては、論理的"っぽい"方法だとしても数学的な証明ができる訳ではなく、統計"っぽい"実証主義も本来の統計学とはかけ離れています。
あくまで「②ロジカルな思考をするから」「③先例が多いから」心が納得しやすいというだけです(あるいは「④神様が言ったから」?)。
「なるほど、だからこういうルールだとこう読めるのか!」とそのルールに心が納得していないと、やっぱりこれも機能しにくいです。
他の読み手が納得している方法だからと言って、自分も納得できるとは限りません。他の人のやり方を参考にしつつも、あくまで自分の心にしっくり来る方法を探していくのが一番です。
アプローチ同士の矛盾した解釈
4つのアプローチは複合的に心の中で働きます。そのためアプローチ間で解釈に矛盾や葛藤が生じる場合もあります。例えば①絵で見たらこう感じるのに、②ルールに従って読むと別の意味に取れる・・・というように。
その矛盾や葛藤も大事で、こういうときには現実の事象にも矛盾や葛藤、あるいは整理されていない混乱が存在している、と読んでもいい。矛盾を解きほぐすことでより繊細な読み解きができます。
「確信を持つこと」と「当たるかどうか」は関係ない
これらのアプローチはあくまで「読み方の確信」を強めるためのもので、「その占いが当たるかどうか」にはあまり関係がありません。
確信のないまま言った言葉が核心をついている、というのも全然ありえます。
それでも確信を持つ読み手の言葉には説得力が生まれるので、相談者からの信頼感につながります。
読み解きに確信が持てない場合、これらの4つのアプローチで自分のリーディングを分析し、ブラッシュアップしてみましょう。
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